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映画『レ・ミゼラブル』の感想。 [映画]



この作品の映画公開時期は去年の終わり頃からで、映画館で鑑賞したのが今年2月だった。原作の小説も有名で、日本でも1987年以降、ミュージカルが上演されているらしい。映画館で予告を観るまで原作の存在を知らなかったぜ!

ということもあり、まず観て驚いたのが「ミュージカル映画」(ミュージカル作品の映画化)だったということ。予告では、確かに歌っている場面のみだった。部分的なものかと思っていたが、全部がそれだった。実写のミュージカル調に慣れていなくてなんか最初は笑いそうになったが、特にジャン・バルジャンのビブラートやべぇー惚れるわ~!そこにシビれる!あこがれるゥ!までに至ってしまった。
今思えばあの役者はX-メンのウルヴァリンの人やないか!(ちなみに日本が舞台の「ウルヴァリン:SAMURAI」は今年9月公開だ)
役が人を選ぶのか、反映されてるような気もする。

話は逸れたが、このミュージカル要素のお陰で何回でも観れる。
つまり、映画としては飽きにくいのが特徴であり、ミュージカル入門としては豪華過ぎな作品とも言える。これをきっかけにミュージカルを鑑賞する人も増えたのかもしれない。

ストーリー(映画公式より)
愛、勇気、希望──世界が泣いた、永遠に語りつがれる物語
ジャン・バルジャンは、パンを盗んだ罪で19年間服役した後、仮出獄するが、生活に行き詰まり、再び盗みを働いてしまう。 その罪を見逃し赦してくれた司教の真心に触れた彼は、 身も心も生まれ変わろうと決意し、過去を捨て、市長となるまでの人物になった。 そんな折、不思議な運命の糸で結ばれた女性ファンテーヌと出会い、彼女から愛娘コゼットの未来を託されたバルジャンは、 ジャベールの追跡をかわしてパリに逃亡。 彼女に限りない愛を注ぎ、父親として美しい娘に育てあげる。 しかし、パリの下町で革命を志す学生たちが蜂起する事件が勃発。 誰もが激動の波に呑まれていく… 《原作の誕生~現代にも通ずる時代背景》 原作は、文豪ヴィクトル・ユゴーによって1862年に発表された大河小説。格差と貧困にあえぐ民衆が、 自由と希望を求めて立ち上がろうとしていた19世紀フランスが舞台となっている。


妹の子供のために1本のパンを盗んだことで、19年投獄されていたジャン・バルジャン。仮釈放され、司教のもとで世話になるが、銀食器を盗んで逃げてしまい、またすぐに捕まる。しかし、司教は銀食器をバルジャンに譲ったものだと告げたのだ。これがきっかけでバルジャンは生まれ変わろうと決意する。

数年後、バルジャンはある街の良き市長となっていた。彼の営む工場で働いている女工のファンティーヌ。彼女は、遠くで暮らす一人娘のコゼットのために働いていた。だが、現場の指揮者に色目で見られ、それを断ったために嫌がらせも受けて工場をクビにされる。その後、生活費のために娼婦へ身を落とす。その娼婦の存在する地帯がまた普通の場所じゃなくて、衛生管理も出来てない、体だけでなく、ファンティーヌの長い髪や、歯などもお金に換わっていった。娼婦になってから、どういうきっかけでバルジャンと対面したかは忘れたが、病に倒れたファンティーヌは、バルジャンに娘を託して死んでいった。
その時には、逃亡中のバルジャンを追い続ける警部のジャベールもその街にいて、なんとか正体をばれずに付き合っていたが、バルジャンと間違われて捕まえられた男をかばい、自分の正体を明かす。ファンティーヌに託された思いを遂げるまでは捕まるわけにはいかないバルジャン。ジャベールと対峙するも、逃亡する。

女中として働かされていた少女コゼットを金で引き取ったバルジャンは、逃亡生活を続けながらもコゼットを立派に育て、パリで落ち着いていた。そこで青年のマリウスがコゼットに一目惚れしてから逢瀬を重ねる。だが、マリウスは革命に身を投じる一人として参加する。激動の波の中、コゼットのために彼を救出するバルジャン、革命のスパイに侵入するジャベール、そして死んでいく若者達・・。

最後はコゼットと救出したマリウスを無事に結ばせ、役目を終えたように老け込み、教会で息を引き取るバルジャン。そこへアン・ハサウェイ演じるコゼットの亡き母、ファンティーヌが迎えにくる。

あのラストシーンは涙無くしてみれない(役どころズルいな)。貧困と革命の悲惨な末路は原作が小説とはいえミュージカルという形で後世に引き継がれている部分もあるだろう。原作は読んでないがもう少し複雑そうだ。

しかし、マリウスに片思いしていて、マリウスをかばって死んだエポニーヌが切ない。エポニーヌの両親はコゼットを引き取って女中として使っていたやつらだ。マリウスの幸せを願ってる一途な女性だった。
あとは、革命に参加していた路上で暮らす少年だ。彼は、スパイのジャベールを一発で見抜いた切れ者だ。フットワークの軽さを生かして活躍していたが、死んでしまった。ジャベールは死んだ彼を見て何を思っただろうか。
捕まったジャベールを逃がしたのは、バルジャンだった。その後、バルジャンがマリウスを助け出して背負っているところをジャベールが阻むが、捕まえることが出来なかった。法の番人であった彼は、橋の上から自殺を図った。

という感じで、結構編集されてるだけあって生々しい場面も多い。でも、最後に登場人物全員がカーテンコールの如く現れ、革命で積み上がった瓦礫の上でフィナーレを飾る。あれがあるからまた観たいと思うのかもしれない。

リンク
レ・ミゼラブル (2012年の映画) - Wikipedia


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